■ ALL SUMMER LONG ■  
  及び、その周辺のレコード



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ジャケットを見る限りにおいては、相変わらずのアメリカンで脳天気な感じがするアルバムですが(Beach Boysのアルバムは
こういうジャケット・デザインで結構イメージ的に損をしていると思う。「PET SOUNDS」なんかもあんなんだし(笑))、
ところが、これが素晴らしいアルバムなんです。

BEATLESの出現によりがぜんライバル心を燃やしたブライアンは、この頃すでに自身の創作能力・創作意欲は
絶好調の時期に来ており、このアルバムは初の全米NO.1ヒット「I Get Around」を筆頭に、映画「アメリカン・グラフィティ」の
エンディングにも使われ、ファンには印象深い名曲「All Summer Long」や日本製バイクをモチーフにした「Little Honda」、
センチメンタルなバラード「Wendy」、コーラス・ワークと独特の転調する曲調が素晴らしい「The Girls On The Beach」、
カバー曲ながら、これまたウットリするほどの美しいコーラスが聴ける「Hushabye」など名曲ぞろいで、1曲のインスト曲と
レコーディング風景中のトーク「Our Favorite Recording Sessions」を除けば、ほぼ文句のない素晴らしい内容のアルバムに
なっています。
「PET SOUNDS」以前に発表したアルバムの中では最高傑作と言って過言ではないでしょう。少なくとも重要作の1枚です。

また、マネージャーであるブライアン3兄弟の父、マリーは日頃から彼等の音楽に対して何かと口を挟むことが多かったのですが、
ついに成長著しかったブライアンの音楽的ポリシーとぶつかり、「I Get Around」のレコーディング中にふたりが口論となった末に
とうとうマリーは息子の手によってマネージャーの地位を追われることになっています。

マリーは自らレコードを出すほどの音楽的素養を持ち、ブライアンのただならぬ才能を見抜いて自らマネージャーとなり、
グループの力になった反面、父親としては今で言うDV(家庭内暴力)による厳しさでブライアンの右耳の聴力低下を招くほどの
暴力を3兄弟に振るってブライアンの人格形成にも影を落とし、彼を内省的な性格にしてしまうほどの人物でもありました。



【 US mono盤 】

レコード盤号 Capitol T-2110 mono盤 1964年7月1日発売。 上の2枚のジャケットを見て下さい。アルバム・タイトル横の曲目の文字の色が違います。 実は左が初回盤、右がセカンド・プレス以降の盤です。 しかも初回盤の方は「Don't Back Down」という曲が「Don't Break Down」と誤記されています。 セカンド・プレス以降に正しく訂正されましたが、その際に文字の色も黒に変わりました。

曲目の文字の色がオレンジで、"DON'T BREAK DOWN"と誤記されている
初回プレス。
文字が黒で、タイトルが正しく直されたセカンド・プレス。


裏ジャケとインナー・スリーブの写真。裏ジャケは2枚とも同じです。 インナーは初回プレス盤の方には'64年当時のものが付いてますが、セカンド・プレスのものは オリジナルではないものなので省略。 ちなみに、裏ジャケの番号は両方とも2。

レーベルはRainbow Capitol、2枚とも全く同じフォント、レイアウトなので、初回盤の方のレーベルだけ 載せておきます。マトリクスは2枚とも機械打ちで、初回プレス盤の方がA面がT-1-2110-H1、 B面はT-2-2110-J8、セカンド・プレス盤の方はA面がT-1-2110-P3、そのすぐ右横に"#2"の数字、 B面はT-2-2110-P3、となっています。 その他に両方ともスクラントン工場プレスを表わす△の中に"IAM"の文字が入った刻印があります。 mono盤の「Drive - In」と「Don't Back Down」の2曲はなぜか音がこもっていて極端に音質が悪くなっています。 「Wendy」と「Hushabye」の2曲はstereoヴァ−ジョンとフェイド・アウトが異なります。

【 US stereo盤 】

Capitol ST-2110 stereo盤。 こちらはセカンド・プレスで、曲目の色が黒く、誤記も訂正されているジャケット。 ジャケット上部に大きく"STEREO"の文字、裏ジャケ右上部に"FULL DIMENTIONAL STEREO"のマークがあります。 裏ジャケの番号は"5"。

インナー・スリーブは'60年代後期に使われていた、スリーブの周りを"CAPITOL RECORDS INC."の文字が 取り囲んでいるタイプ、レーベルはRainbow Capitol、マトリクスは手書きで、A面がST-1-2110-A6、 B面はST-2-2110-A9、この他、L.A.プレスであることを表わす*のようなマークの刻印が両面にあります。 「I Get Around」、「All Summer Long」の2曲はmonoヴァ−ジョンしか存在しないため疑似stereoです。

【 US盤CD 】
アメリカ盤CDは「LITTLE DEUCE COUPE」とのカップリングによる2 in 1CDです。 詳しくはこちらの「LITTLE DEUCE COUPE」のページ参照。




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