■ PACIFIC OCEAN BLUE ■  
 
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[6/20/2008]

ビーチ・ボーイズのメンバー中唯一ホントにサーフィンが出来たリアル・ビ−チ・ボーイで、あのチャールズ・マンソンと交友があったことで悪評が立ったこともあったし、
女と酒とドラッグにも溺れ、まさにロックン・ローラーとしてのステレオタイプな生き方を貫いて逝ってしまった男、デニス・ウィルソン。
とにかくハンサムでダーティでやんちゃで自由奔放な生き方をしたウィルソン3兄弟の次男坊、というイメージがデニスには強い。
しかしそんな破天荒な性格である反面、兄ブライアンの作り出す音楽の素晴らしさや心の闇・痛みまでもを一番理解していたのがこのデニスであると言われ、
そんなわけでこのアルバム「PACIFIC OCEAN BLUE」にはブライアンの影響が色濃く反映されたナイーヴで内省的で美しい音楽がたくさん詰まっている。

'77年発売のこのアルバムはビーチ・ボーイズ時代には「20/20」、「SUNFLOWER」など数枚のアルバムの中の数曲でわずかに垣間見ることしか出来なかった
デニスの音楽性が見事に開花した作品で、その出来はブライアンを除くメンバーのソロ・アルバム中一番と言っていいし、重要な作品でもある。
酒とドラッグですっかりその声は嗄れているが、そのヒゲ面とも相まって何とも無骨な感じが男臭くてシブいし、曲はドラマティックで雄大な印象をリスナーに与える。

一見地味な内容だが、その分深みがあるといったあたりはまさにデニス版「PET SOUNDS」と言ってもいいかも。
未聴の方は今回出たレガシ−・エディションのCDやアナログで是非耳にして欲しい。

【 US オリジナル盤 - Promo盤 】

US CBS / CARIBOU PZ 34354 1977年9月10日発売。 長髪に不精ヒゲという、いかにも70年代のアーティストらしいむさ苦しい風貌が印象的なジャケ写真だが、撮影者のクレジットにはジャン&ディーンディーン・O・トーレンスと 当時の奥さん・カレン・ラム=ウィルソンが名を連ねているが、どっちがジャケ写真を撮ったのかは分からない。 アルバムの内容共々、なかなかシブいジャケだ。
ゲイトフォールド・ジャケを縦に開くと上半身が。右側の見開き部分にはスナップ写真が載っている。
スリーヴの表と裏。裏には歌詞が書かれている。
このアルバムはプロモ盤なのでレーベルはプロモ用の白いCARIBOUレーベルが使われている。
CBSのプロモ盤にはジャケにこのようなシールが貼ってあるものが多い。ラジオのDJ用に曲目の横にイントロのタイムと曲全体のタイムが書かれている。 裏ジャケの左上隅には"FOR PROMOTION ONLY"、"販売は違法"などと書かれたゴールドのスタンプが押してある(右側の写真)。
【 SUNDAZED REISSUE LP 】 定評がある再発アナログ・レーベルのSUNDAZEDから限定でアナログ版も発売された。 当初の発売予定は6/10だったのだが、それから何回か延長された末、私のところへは本日7/8にようやく到着。 3枚組でズッシリくる重量感である。
シールド状態の時に撮影した写真。
3枚組なので1枚分見開き部分が多く、そこにこのアルバムの曲目などが書かれている。 下の写真は見開き部分の中側だが、オリジナル盤と同じ写真が左右に載っていて、真ん中にはこのアルバムのライナー・ノートが載っている。
これはシールド状態の時にジャケに貼ってあったステッカー。 このアルバムの特徴がいろいろ書かれている。
オリジナル・アナログ盤ではインナー・スリーヴになっている部分は二つ折りで表がオリジナルどおりのデザインで歌詞が書いてあり、
その裏面にはオリジナルの中ジャケの写真の別ショットが載っている。
その他、このような生前にデニスが書いていたと思われるメッセージのインサートが入っていたり、
こんなレガシー・エディションCDの宣伝チラシも封入されていた。
レーベルはCARIBOUレーベルが復刻されているが、なんかコピーのようなやや鮮明さに欠ける画質。 レコード盤は3枚とも"Pacific Ocean Blue カラー"であるクリア・ブルー。 オリジナル盤とこのSUNDAZED盤との音質を比較してみたのだが、オリジナル盤では低音域が大変豊かに膨らんでいるのに対し、 SUNDAZED盤はクリアな音質ながら明らかに低音域は不足気味。このためやや迫力不足で薄味に感じる。せっかくのリマスターなのに、これはちょっと残念だ。
【 LEGACY EDITION CD 】

2008年6月17日に発売になった2枚組ボーナス・ディスク付きレガシー・エディションCD。 なかなか凝った作りのパッケージで、このアルバムへの愛情を感じる出来だ。最新リマスターの音質も素晴らしい。 何と言ってもこれには'78年に発売予定だったもののレコード会社から発売拒否にあいオクラ入りとなった幻の2nd.アルバム「BAMBU」からの音源16曲を 収録したボーナス・ディスクが付いているのが最大の目玉。 今までに何種類かのブートが出ていて、デニス版「SMILE」的扱いを受けてきたくらいにファンのあいだでは注目されてきた音源だが、 これが公式に日の目を見たのはホントにめでたい! その他「PACIFIC OCEAN BLUE」の方にもこのアルバムのセッションからの未発表音源が4曲収録されており、更にはインストの「Holy Man」Hoo Fightersのドラマーで現The Coattail RidersTaylor Hawkinsがヴォーカルを被せたスペシャルなヴァ−ジョンも収録されている。
レーベルは2枚ともアナログ時代のCARIBOUレーベルを再現したデザイン。
【 '91 US Reissue CD 】
'91年に初CD化された時のUS盤CD。ブックレット上部に"DIGITALLY REMASTERD"と書かれているとおり、'91年当時のリマスター音源が使われている。 レガシー・エディションにはかなわないが音圧は高いし、決してそんなには悪くはない音質。 すぐに廃盤になったので、一時はずいぶんプレミアが付いていた時期もあったようだ。
ブックレットは四つ折りの折りたたみ式で、上の写真はそれを広げてみたところ。裏には歌詞が印刷されている。
このCDが入っていたUS盤特有のロング・ボックスとレーベルの写真。 レーベルは当時使われていたCD用のCARIBOUレーベル。 同時期に発売された「SUNFLOWER」から「HOLLAND」までの4枚のビーチ・ボーイズのCARIBOU時代のアルバムもこのレーベルだった。

「PACIFIC OCEAN BLUE」の公式サイトはコチラ。           




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