【 私のAV史黎明期 】
私は音楽も好きですが、映画を観るのも実は大好き。
とは言っても、しょっちゅう映画館に出かけるというほど熱心なわけでもなく、それはぜいぜい年に数本、
昔は主にTV放送の映画をエア・チェックして、ビデオ・テープをコレクションしていたものでした。
さかんに映画を観るようになったのは、'91年に開局したWOW-WOWに加入してからで、
画質の良さや途中でCMが入ることもなく、頭からオシリまで完全ノー・カット放送、吹き替えなしのオリジナル言語、
新作がすぐにオン・エアーされるという魅力にひかれ、瞬く間にエア・チェックしたテープの数は増えていきました。
この頃エア・チェックしてたまったテープは数百本。今でも大体はまだ取ってあります。
'88年にLDプレーヤーを購入していましたが、ソフトが高く、エア・チェックの方が安上がりなので、
買うのは音楽ソフトが主で、映画作品のソフトはそう多くは持っていませんでした。
【 DVDとの出会い 】
そうこうしているうち月日は流れ、'96年に次世代メディアとしてDVDが登場、
この頃は大して興味がありませんでしたが、転機となったのが'98年、使用していたLDプレーヤーが
購入してから10年目にしてブッ壊れ、プレーヤーの買い換えを迫られました。
どうせ買い替えるのなら、これからの時代DVDも観られるコンパチがよかろう、ということで、
思い切ってパイオニアのDVL-909という、LD・DVD・コンパチ・プレーヤーを購入しました。
この時に初めて買ったDVDソフトは、ロバート・ゼメキス監督、ジョディ・フォスター主演のSF作品「コンタクト」と
「バットマン&ロビン/ミスター・フリーズの逆襲」の2本。
(ついでにまだDVD化されていなかった「MEN IN BLACK」の限定盤LDも購入。)
ビデオでは不可能な快適なプレーヤーの操作性とあいまって、DVDの映像の美しさはもちろん、
「コンタクト」に収録されていた、当時としては珍しかった、LDなら間違いなくボックス・セットになってしまうほどの
大量・長時間の映像特典が、小さなディスク1枚にすべて収録されていることに驚きました。
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'98年、初めて買ったDVDの1枚「コンタクト」。
カール・セーガン博士の原作に基づく地球外生命探査計画のお話。
宇宙と神との関わりなど、なかなか深いテーマをファンタジックな映像で見せる。
ジョディ・フォスターの演技が最高。未見の方、オススメです。 |
【 5.1ch サラウンド・システムの導入 】
DVDには映像の美しさと同時に、5.1ch サラウンドのドルビー・デジタル音声も収録されているのでした。
すでに'95年頃からLDでは導入されていたものの、ドル・デジ音声付きのLDソフトは私は持っていませんでした。
'88年頃からドルビー・プロロジック・AVアンプで5chでサラウンド再生はしていたものの、あれはリア・スピーカーの
チャンネルがモノラルで、しかも周波数帯域をカットしてある疑似サラウンド。
このアンプではドル・デジ再生は出来ず、ここは是非とも再生してみたいという思いに駆られ、コンパチ・プレーヤー購入から約半年後、
遂にSONNYの当時出たばかりのDTS音声の再生も可能な新型ドル・デジ・AVアンプを購入。
ドル・デジを飛び越えて、マニアの間ではしだいに注目を浴びていたDTS音声にもすでに興味津々だった私としては、
すでに購入しておいたDTS音声収録のLD(この頃まだDVDはDTS音声未収録)、スタローンの「デイライト」を再生したときの
あの衝撃は忘れられません。
「うおおーっ!す、すげ〜!」再生してから数分後のトンネル内での爆発シーンのものすごさ!
ビビった。いきなりコーフンしました。これがDTSサラウンド音声のすごさなのか!
映画館で観た時の音響システムよりスゴイ轟音が襲う。まだサブ・ウーファはなかったのに、なんだこのド迫力の腹に響く重低音!、
なんだこの縦横無尽に音が行き交う生々しいサラウンド感!
こんなの今までのプロロジック・アンプじゃ絶対に出ない。出るわけない。GREAT! 感激。買って良かったと心底思いました。
これによって、映像の美しさよりむしろLD・DVDの音響のすごさにハマり、数カ月後にはサブ・ウーファと36インチの
ワイドTVも購入し、現在に至ると言うワケです。
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DTSサラウンド初体験となったソフト「デイライト」のLD。
「怒濤の」という言葉がこれほど当てはまるものはない、と感じたくらいスゴかった。
今観てもすごい。作品としてもなかなか面白いです。
この後1、2年ほどでLDは衰退し、時代はDVD主流に変わっていったため、
国内盤DTS-LDのタイトル数は多くはありません。 ちなみにこの作品、去年か一昨年くらいにDTS音声収録のDVDが発売になっています。 |
【 輸入盤LD / DVDの画質のすごさ 】
話はちょっとそれて、輸入盤LDにまつわる話を。
輸入盤のLDにはけっこう昔から興味があり、とあるオーディオ・ショップのLD売り場の一角にあった輸入盤LDのコーナーに
日本で当時公開真っ最中のある映画の米盤LDがすでに置いてあることに妙にそそられましたが、日本語字幕がない、
ということで購入はずっと躊躇していました。
DVDはリージョン・コードの関係で通常の方法では日本では観られないのでひとまずおあずけ、しかし、プレーヤー購入後の勢いに乗って
ついに輸入盤LDに手を出し、当時劇場で絶賛上映中だったヒット作「アルマゲドン」の米盤DTS-LDを購入。
アメリカでは'98年のサマー・シーズンの公開のため、その年の年末日本で公開された頃にはすでにソフト化されていました。
劇場には足を運ばず、こういうソフトを一足先に自室で観るのが輸入盤視聴の醍醐味のひとつ。
とにかく驚いたのは輸入盤の画質の良さ。国内盤と輸入盤の画質の違いは随分と前から言われていましたが、
あまりに見事なその画質にびっくり。DTS音声も隕石がニュー・ヨークの街に降り注ぎ、建物を破壊していくシーンなどでは
床が抜けそうなほどの重低音と頭の上をかすめ飛ぶような臨場感、そのもの凄さに何回観たか分からないほど観ました。
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残念ながら「アルマゲドン」のLDはDVDに買い換え後、数年前に処分してしまいました。
左の2枚はアメリカ盤LDの「フィフス・エレメント」と「ロスト・イン・スペース」。
「フィフス〜」は国内盤との色味の違いが指摘されました。
「ロスト・イン〜」はアメリカ盤のみのDTS-LD。
それぞれ国内盤とはジャケ・デザインが違います。 |
そんな中、輸入盤DVDを購入するチャンスがやって来ました。
DVDプレーヤーを購入した翌'99年、アメリカで遂にDTS音声収録のDVDが発売され、最初の数タイトルにはなんと
日本語字幕が収録され、しかもリージョン・フリーだという。これは買わなくては!と思い、早速通販で購入。
その時購入したのが、ピアース・ブロスナン、リンダ・ハミルトン主演のパニック映画「ダンテズ・ピーク」。
ここで、またしても輸入盤の画質の良さを再認識することとなりました。
| '99年春、日本語字幕入り、リージョン・フリーで発売された
世界初のDTS-DVDの1枚「DANTE'S PEAK」。
同時に発売されたものに、上で上げた「DAYLIGHT」など4、5タイトルがあった。
パッケージとレーベルにはリージョン「1」となっているものの、
この時発売の全タイトルが日本語字幕入り、リージョン・フリーだった。 |
しかし、輸入盤DVDにリージョン・コードという厚い壁が立ちはだかっている以上、
なかなか輸入盤は観られず、しばらくは国内盤での視聴が続くのでした。
【 輸入盤DVDとマルチ・リージョン・プレーヤー導入 】
改めて言うと、
DVDにはリージョン・コードというものがあって、このコードがソフト側とハード側とで一致しないと観られません。
要するに日本とリージョン・コードが異なるアメリカ盤DVDが国内の通常のプレーヤーでは観ることが出来ないのです。
日本では未発売の最新作や初回限定盤もどんどん発売され、タイトル数が増えるアメリカ盤DVD。
これを横目でうらやましく見ていた私は、輸入盤が観られるDVDプレーヤーを是非入手しようと思い、探しました。
この手のプレーヤーは決して違法ではありませんが、普通の電器店やオーディオ・ショップでは扱っていません。
そうこうしているうち、2001年、遂にインターネットの某ルートでマルチ・リージョン・プレーヤーを入手。
ここから私の本格的輸入盤DVDへの道が開けたのでした。
輸入盤にはパッケージ写真や仕様が国内盤と異なっていたり、特殊仕様の限定盤も早い時期から出ており、値段も安く
また、大方のものは国内盤より発売が早いので、日本での公開前に早めに観ておきたいものなどもいち早く観られます。
現在もそういったものを中心に集めています。
日本語字幕がない点については、つたない英語力を駆使してなんとか英語字幕を読んでいます(笑)。
輸入盤と国内盤の仕様の違いの一例として、デヴィッド・フィンチャー監督の「SE7EN」を。
国内盤はスリップ・ケース入りのジュエル・サイズ2枚組、輸入盤もスリップ・ケース入りですが、
デザインが全く異なるト−ル・サイズで、デジ・パック仕様。
ピクチャー・レーベルのデザインも異なり、画質も違います。
でもこうやって振り返ってみると、映画が好きなのはもとより、パッケージ・ソフトとしてのDVDにも
随分と引かれているんだなあと思います。
まあ、これは初回限定の音楽CDや、BEATLESのオリジナル盤の細かいところにまでこだわることと
全く同じ深層心理なんでしょうね。要するに、何事にもマニアックな性分なんです(笑)。