■ THE BEACH BOYS LIVE IN LONDON ■  
 

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1968年の8月と12月にロンドンで行なわれたライブを編集したアルバムです。発売されたのは'70年にイギリスで、
翌'71年には日本、'72年にはドイツ、オランダ、フランスなどで発売されましたが、本国アメリカでは'74年に発売されたベスト盤
「ENDLESS SUMMER」がチャートの1位になってビーチ・ボーイズ再評価ブームが起こって以降の1976年になってようやく発売されました。

このアルバムが本国では長いこと発売されずヨーロッパ先行で発売されたのは、「PET SOUNDS」以降人気が落ちていった
アメリカとは対照的に、ヨーロッパ、特にイギリスでは「PET SOUNDS」発売以降、ビートルズと肩を並べるほどの支持を得たのが
大きな要因でしょう。
「PET SOUNDS」を発売した'66年にはビーチ・ボーイズはイギリスの音楽雑誌NMEの人気投票でついにビートルズを抜いて
堂々の1位に選ばれています。
これ以降、アメリカでは不発に終わっているシングル・ヒットもイギリスではほとんどがチャートの上位にランクされ、
ビーチ・ボーイズはイギリスに足を向けては寝られない状況になっていました。
そうなってくると、彼等の活動の場もイギリスをはじめとするヨーロッパに向けられていきますが、そんな活動期の記録のひとつが
このライヴ・アルバムと言っていいでしょう。

音楽的には確かにブライアンが心血を注いだ名作「PET SOUNDS」がピークであることは間違いない事実ではありますが、
ビーチ・ボーイズが現在まで音楽シーンから忘れ去られることがなかった要因のひとつとして揚げられるのは、ライヴ活動から
引退声明を出したブライアンの不在時に、マイク・ラヴやカール・ウィルソンが中心となって、ほぼ毎年のように絶やさずに行なわれていた
こういったコンサート活動だったことを無視するわけにはいきません。

このライヴ盤にはブライアンは参加していませんが、マイクとカールのリーダー・シップでライヴ・バンドとして突き進んで行く勢いを
十二分に堪能出来る傑作ライヴ・アルバムです。昔のヒット曲と当時の新曲とのバランスもよく、何よりもスタジオ盤では味わえない
感動とカッコよさとパワーに溢れている素晴らしい演奏をここでは聴かせてくれます。



【 UKオリジナル盤 】

レコード盤号 UK EMI / Capitol ST-21715 stereo 1970年5月発売。 1970年の発売なのですでに時代はstereo時代、よってこのアルバムのmono盤は存在しません。 ジャケットは表のみコーティングされ、フリップ・バックではありませんが、 初回プレスのジャケがフリップ・バックなのかどうかは未確認です。 何より、この盤が初回なのかセカンドなのかも良く分かりません(笑)。 ちなみにジャケットはGarrod & Lofthouse 製。

UK Capitolのアド・スリーヴ。 このスリーヴから判断して、この盤は初回か遅くとも'71年までのプレスには間違いないと思われます。

レーベルはグリーン・キャピトル・レーベル。この時代ならこのレーベルでしょう。 マトリクスはA面がST1 21715-2、マザーが「1」、スタンパーは「L」(8番目)、 B面はST2 21715-3、マザーが「1」、スタンパーは「GA」(13番目)となっています。

【 オランダ盤 】

オランダNV VOVEMA EMI / Odeon / Capitol 5C 054-80627 変型見開きジャケットで、コーティングされた見開き部分は約4/3のみの部分です。 ビートルズのVJから出たアルバムにこんなのがありましたね。 "Capitol"のロゴの上に"Odeon"のロゴが書かれたシールが貼ってあります。

見開き部分を開いたところ。 '71年のアルバム「SURF'S UP」とオランダ編集盤らしきベスト盤2枚の写真が載っています。 右端の写真は「PET SOUNDS」のジャケ写真と同じものです。

レーベルはUK盤と同様のグリーン・キャピトル・レーベル。 音質の方もUK盤とほぼ同じで、よく似た音質です。

【 US盤CD 】
「BEACH BOYS CONCERT」のページを参照して下さい。




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