及び、その周辺のレコード
[BEATLES' DISCOGRAPHYへ]
タイトルどおりの、BEATLESのアメリカにおける2枚目のアルバム。
デビュー・アルバム「MEET THE BEATLES!」からわずか約3ヶ月後に発売されたことでわかるように、
人気が絶好調のうちに売りまくろうという、Capitol側の商魂のたくましさが垣間見れるアルバムです(笑)。
収録曲は「MEET」からもれた曲や、まだVEE-JAYやSWANが版権を持っていたにもかかわらず、頼み込んで
無理矢理収録した「She Loves You」、「Thank You Girl」などのシングル曲、UK本国ではまだ発売されていなかった
「Long Tall Sally」、「I Call Your Name」をいち早く入手するなど、1枚のアルバムを作るため、
あらゆる手段を使って曲をかき集めたという印象がある内容となっています。
私が現在所有しているものは以下のものです。
【 US stereo盤 】
レコード盤号 ST-2080 stereo盤 1964年4月10日発売。
'60年代後半のプレスにあるRIAAの "GOLD RECORD AWARD"のマークがついているもの。
裏ジャケにある番号は12。
レーベルは'69年頃にごく短期間使用されたと言われるGREEN Capitolレーベル。
そのわりには、ほとんどのアルバムにこのレーベルを使用したものがあるようで、けっこう見かけます。
マトリクスは手書きで、A面がST-1-2080-W6、B面がST-2-2080-W8、ケータイのアンテナ・マークのような
刻印があるので、ウィンチェスター工場プレス。
【 音質 】
前作同様、Capitol盤特有のエコーというかリヴァ−ヴというか、反響音があるのですが、その深さは
前作の比ではありません。完全にモヤがかかったような音です。いただけません。
低域もラウドネスをかけたようなブーミーな感じで暴れています。もともとが左右泣き別れ型stereoですが、
ヴォーカルが入っている右チャンネルだけちょっと真ん中に寄り気味で収録されています。
しかし、このアルバムはこれでしか聴けない「Thank You Girl」のリアル・ステレオと、UKヴァ−ジョンのステレオとは
ギターが微妙に異なるステレオ・ヴァ−ジョンの「I Call Your Name」が収録されているのがミソ。
この曲はmonoとstereoでカウベルの入る位置とイントロのギターのフレーズが異なりますが、これ以外に、途中で使われているギターが
UKステレオ・ヴァ−ジョンではコード弾きなのに対し、このUSヴァ−ジョンでは単音弾きになっています。
その他、「She Loves You」、「I'll Get You」、「You Can't Do That」は疑似ステレオで収録。
【 国内盤 】
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東芝音楽工業(株)Apple AP-80012 \2,000、ヒョウタン帯付き。
'73年のお正月にお年玉で買ったものです(笑)。もちろん新品でです。懐かし〜。
初めて発売されたのは'70年8月25日。
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上がAP-80012、下がEAS-80563の見開き部分。
アメリカ編集版の国内盤は全て見開きジャケですが、「MEET~」のところでも触れましたが、
この見開きのデザインがAP時代のものとEAS時代のものとでは上記のように異なります。
AP時代のものは黒を基調としていますが、EAS時代のものは白を基調としたものになっています。
ちなみに、私はEAS盤は持っておらず、写真のものは借り物。
盤はOdeonレーベルに比べると数が少ないAppleレーベルの赤盤で、アルバムでは新品で入手した唯一の赤盤です。
このアルバムをはじめ、アメリカ編集盤の赤盤は数が少なく人気があり、中古価格も高騰気味のようです。
もちろん、ブラック・インナーに入っています(写真は省略)。右は歌詞カード。
レーベル写真。
【 音質 】
このアルバムもUS Capitolから送られたオリジナル・マスターを使用しているのですが、
低域のブーミーな感じは同じですが、国内盤「MEET~」と同様、USオリジナル盤に比べてエコーが浅く、高域が伸びています。
オリジナル盤よりカッティング・レベルはやや低いものの、比較的クリアな音質で聴きやすく、ベールを1、2枚剥いだような音質。
そのためか、曲によってはヴォーカルがリアルだったり、ギターの音色がちょっとだけ違って聴こえる曲もあります。
かといって高域が出過ぎで耳に付くというほどでもなく、私はこのアルバムに関しては国内盤の方が全然いいと思います。
これは明らかに東芝側で音質補正をしていると思われます。
まだお持ちでない方、買うのであればEAS盤でいいので、国内盤をオススメします。
【 ビートルズ NO.2!】
同じジャケット・デザインですが、内容とジャケが微妙に異なる日本でのセカンド・アルバム。
"She Loves You"が"Can't Buy Me Love"になっています。
東芝音楽工業(株)Odeon OR-7058 \1,500、1964年6月5日発売。
'67年6月5日にレコード盤号がOR-8027に変わっています。
発売されたのが前作「ビートルズ!」からわずか2ヶ月後!Capitol並みの商魂の逞しさですが、
東芝もUK本国やアメリカでの人気絶頂振りに乗り遅れまいと必死だったものと思われます。
コンセプトは前作同様で、「ビートルズ!」に収録しきれなかったアルバム曲を中心に、次のアルバム「A HARD DAY'S NIGHT」に
収録されることにるシングル・ヒットの「Can't Buy Me Love」をいち早く収録しています。
ジャケットの作りは前作同様ペラ・ジャケ。裏ジャケには解説がなく、4人の写真と曲目が載っているだけです。
インナー・スリーブは初期プレスのみに使われたフタ付きの無地のインナー。
ちなみに、このインナーが使われているのはアルバム「A HARD DAY'S NIGHT」までのようです。
盤も"LONG PLAYING"表記がある初期プレスです。
【 音質 】
このアルバムも前作同様、stereoヴァ−ジョンをmono化しただけのものがほとんどです。
音質も「ビートルズ!」同様の音質で、やや低域不足気味ではあるものの、決して悪くありません。
初期の国内盤を侮るなかれ。
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