■ SUNFLOWER ■  
 

[THE BEACH BOYS' DISCOGRAPHYへ]





7/19/2008

アルバム「20/20」発売直後の訴訟でキャピトルに勝訴したあと、ビーチ・ボーイズはデビューから8年間席をおいた キャピトルを離れた。そして翌'70年1月に新たにリプリーズと契約を結び、ここからブラザー・レーベルでアルバムを発売することとなる。 その第1弾がこの「SUNFLOWER」である。 「PET SOUNDS」以降のキャピトル時代のアルバムはブライアンの自信喪失からいくぶん精彩に欠く内容のアルバムが多かったが、 この「SUNFLOWER」は移籍第1弾という気負いがプラスに働いたせいか久々に明るいイメージに満ちた内容で、「PET SOUNDS」以降に 発表されたアルバムの中では最高傑作との声も高いほどの充実ぶりである。 ドラムスが裏ビートを刻むデニス「Slip On Through」に始まり、カールがヴォーカルの「This Whole World」、 BB5フリークで知られる山下達郎も特に感銘を受けたという名曲「Add Some Music To Your Day」と続くA面3曲は特に素晴らしい。 その他にもA-1の他に「Got To Know The Woman」「Forever」と全部で3曲を提供しているデニス「Deidre」「Tears In The Morning」 の2曲を担当したブルース・ジョンストンの貢献度も大変に大きい。最後に収録されている「Cool, Cool Water」はあの「SMILE」に 収録されるかも知れなかったブライアンの隠れた名作だ。 何はともあれ、これは「PET SOUNDS」以降のビーチ・ボーイズを語る上で外すことの出来ない重要な作品であることは間違いない。
【 USオリジナル盤 】
US Reprise / Brother RS 6382  08/1970 写真のものはプロモ盤で、DJのラジオ・オン・エア用に各曲のタイムが書かれたステッカーが貼られている。 ジャケ写真は明るい雰囲気のアルバムの内容を物語るように、ブライアンを含むメンバー6人が子供たちと遊ぶ和やかな雰囲気に満ちている。 こういう明るいイメージのジャケは実に久しぶりだった。 裏ジャケには曲目などの他、レコーディングに使用した機材の詳細が記されていて、当時の最新技術を導入して録音された様子が窺える。
左のジャケは私が'79年頃に買ったセカンド・プレスのUS盤。右はプロモ盤に貼られたステッカーの拡大写真。
A式のゲイトフォールド・ジャケで、メンバー6人の写真が載っている。
こちらのスリーヴはプロモ盤の方に付いているもので、あまり見たことがない70年代初期のワーナー/リプリーズのカンパニー・スリーヴ。
こちらはセカンド・プレスのスリーヴで、よく見かける70年代のスリーヴである。
右側がプロモ盤の白レーベルで、左がセカンド・プレス盤のレーベル。 プロモ盤の方にはレ−ベル右側に各曲のプレイング・タイムがまとめて記されている。 セカンド・プレスのレーベルにはレコード盤号の下に再プレスを表わす"RE 1"の表記があり、レーベル外周に記されたクレジットが長く "WARNER"のロゴがあるのが特徴(赤いラインの部分)。 このふたつの表記のあるなしがオリジナルかセカンド・プレスかを見分ける際の目印となります。
【 UK盤 】
UK EMI / Stateside SSLA 8251 USでは移籍したリプリーズから出ているが、UKや日本などUS以外の国では次の「SURF'S UP」まではキャピトル時代から引き続き EMI系列から発売されていて、レーベルはステイトサイドが使われた。 このUK盤もEMIからの発売で、日本盤もワーナー・パイオニアからではなく東芝音楽工業から発売されている。 しかもこのステイトサイド盤は1曲目にキャピトルからのラスト・シングルとなった「Cotton Fields」が 収録された全13曲仕様で、これが大きな特徴である。 この曲は前作の「20/20」にも収録されているが、あちらとは全くの別テイクによるシングル・ヴァ−ジョンで、 かつてはレアなヴァ−ジョンだった。このヴァ−ジョンはmonoミックスしか存在しないが、ここではそれを疑似stereoで収録している。 ただアルバム全体の流れを考えると、はやりこの曲はない方がいい(笑)。少なくともA面1曲目ってのは違和感ありだ。 ジャケはUK盤らしくラミ・コーティングが施された美しいジャケ。Garrod & Lofthouse Ltd.製である。 裏はUS盤と少し異なり、使用した機材を明記した"TECHNICAL NOTES"が短くなっていて、ワーナーの社長のメッセージもカットされているが、 そのカットされた部分に"STATESIDE"のロゴやレコード会社のクレジットが書かれている。
ゲイトフォールド部分は基本的にはUS盤と同じだが、E式である。
右はジャケ左上にある"EMI" "STATESIDE"のロゴ。 左は裏ジャケのデザイン違いの部分を拡大した写真。
スリーヴは"PATENT NO. 1,125,555,"、"MADE IN ENGLAND"の表記があるプレーン・スリーヴ。 レーベルはご覧のようなSTATESIDEレーベルで、1 EMI Markレーベルである。 音質比較をしてみたところ、USプロモ盤とセカンド・プレス盤は音質自体は双方でほぼ変わらないが、意外にもほんの僅かにセカンド・プレスの方が 音圧が高い。 UK盤はUS盤に比べるとこちらも僅かだが高音域が延びていて若干クリアな印象を受けるが、低音域の量感は同等で、音圧はプロモ盤と同等だった。 私の好みとしてはUK盤が一番好きかなあ。
【 US盤CD 】

2000年に次作アルバム「SURF'S UP」との2 in 1で再発されたUS盤CD。 91年に「SUNFLOWER」〜「HOLLAND」までの4枚が当時の配給元のEPICから発売されたことがあるが、 このCDは2000年にビーチ・ボーイズの全ての版権がキャピトルに移った際にリマスターされて発売になったもの。 最近紙ジャケも出たが、私は未入手である。




サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jpアソシエイト


戻る    HOME





Ads by TOK2