■ WILD HONEY ■  
 

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幻に終わった「SMILE」の曲を元に、急場しのぎで改作された前作「SMILY SMILE」の発売からわずか
3ヶ月後に発売になったアルバム。
ブライアンはグループのために曲を書く意欲だけは何とかまだ残っていたものの、「SMILE」ショックにより
もはや隠居状態のこの時期、この後グループを引っ張っていくのはウィルソン3兄弟の末っ子、カールでした。
このアルバムではプロデューサー名義がTHE BEACH BOYSになっていますが、実質的なプロデュースは
カールによって行なわれ、彼の好みでもあったR&Bやロック・テイストが強く反映されたアルバムになっています。

アルバム冒頭を飾る、「Good Vibrations」に続いてテルミンが使われたアルバム・タイトル曲「Wild Honey」、
スティーヴィー・ワンダーのカヴァー曲「I Was Made To Love Her」や、'79年のアルバム「L.A.(LIGHT ALBUM)」で
12分近いディスコ・ヴァージョンで再演されることとなる「Here Comes The Night」、そしてこのアルバム中
いちばんの名曲で、ビーチ・ボーイズの代表曲の1曲でもある「Darlin'」など、どれもカールのヴォーカルが素晴らしい
黒っぽいナンバーが多く、このアルバムでは他にもカールが多くの曲でリード・ヴォーカルをとる大活躍です。

空中分解した「SMILE」の残骸はこのアルバムにも飛び散り、アルバムの最後を飾る曲「Mama Says」はもともと
「Vegetables」の曲のフレーズの一部であった"Eat a lot, sleep a lot, brush them like crazy~"と歌われる部分を
取り出してアカペラで歌われる短い曲。
このフレーズは'04年発売されたブライアンの「SMiLE」に収録されている「Vegetables」でめでたく復活しました。

音は非常にシンプルだし、彼等の数あるアルバムの中では決して目立ったアルバムでもなく、全体でわずか30分ほどの
収録時間しかありませんが、その30分があっという間に終わる素晴らしい内容で出来は上々、個人的には大好きなアルバムで
ターンテーブルに乗せる頻度も多い1枚です。









【 US 疑似stereo盤 】

US Capitol ST-2859 疑似stereo '67/12/4発売 このアルバムもmonoミックスを疑似stereo化したものですがDUOPHONICではなく、 ほとんどmonoと聞き分けがつかない微妙な疑似処理が施されているので違和感はあまり感じません。 前作「SMILY SMILE」に続き、アルバム・ジャケットにはメンバー写真が使われず、イラストが使われています。 裏ジャケにはブライアンに変わるベーシストとして正式メンバーとなり、その後グループに音楽面でも多大に貢献する ブルース・ジョンストンの写真(左から3番目)があります。 右下の番号は4。

インナーは穴空きのプレーン・インナーですが、これがオリジナルのようで、穴空きでないものもあります。 このアルバムが発売された'67年後半あたりからこういうプレーン・タイプのインナー・スリーブが出てくるようですね。 右は以前所有していた'70年代プレスの国内盤に付いていたライナー・ノート兼歌詞カード。 この歌詞カードを抜いて国内盤はだいぶ以前に売り払いました(笑)。

マトは手書きで、side 1がST-2859-B8、side2がST-2859-A9 #2、 光沢のないちょっとザラザラした紙質のレーベルで、"0"のような刻印があるので、 ジャクソンヴィル工場プレスです。

このアルバムは実は2枚持っています。ジャケは同じなので写真は省略しますが、インナーは 穴空きではないプレーンなものが付いています。 こちらのレーベルは光沢があるタイプ、マトは手書きで、side 1がST-2859-B2、side2がST-2859-A1 、 △の中に"IAM"の刻印があるので、こちらはスクラントン工場プレスです。 ちなみに、こちらの盤の裏ジャケ右下にある番号は3。




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